こんにちは!いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。今回は、「オープンダイアローグ」という新しいアプローチについてお話ししたいと思います。このアプローチは、フィンランドで生まれ、精神科の治療において画期的な方法として世界中で注目を集めています。
オープンダイアローグとは?
オープンダイアローグとは、患者さん本人を含むすべての関係者が集まり、対話を重ねることによって治療方針を決める方法です。従来の治療では、医療チームが方針を決定し、患者さんにその決定を伝える形が多いのですが、オープンダイアローグでは、本人や家族も含めて全員で対話を繰り返しながら治療方針を模索していきます。これにより、入院や再発が少なくなるとされています。

オープンダイアローグの実践
この方法では、本人や家族との連絡があれば、24時間以内に訪問し、対話を開始します。話し合いには、本人とかかわる全ての人が参加でき、特定の答えを急ぐことはせず、ゆっくりと話し合いを進めていきます。スタッフも含め、話し合った内容を隠さず、全て本人や家族に見せるという「リフレクティング」の手法が用いられます。これにより、対話が透明で、全員が一緒に意思決定に関与することができます。
オープンダイアローグの効果
フィンランドでの研究によると、オープンダイアローグを導入した地域では、抗精神病薬を必要とする人や、再発する人が劇的に減少しました。さらに、介入後に症状が軽くなる人が増え、より良い結果が得られています。
- 抗精神病薬の使用が減少:通常のケアでは100%が薬を必要としていましたが、オープンダイアローグでは35%まで減少しました。
- 再発率の低下:2年間の再発率は、通常のケアでは71%だったのに対し、オープンダイアローグでは24%に減少しました。
- 症状が軽くなる人の増加:オープンダイアローグを受けた人の82%が症状が軽くなりました。
オープンダイアローグがもたらす未来
オープンダイアローグは、精神科治療の未来を変える可能性を秘めた方法です。急性期の精神科治療において、患者さんの意思や感情を尊重しながら対話を重ね、みんなで治療方針を決めるという新しいアプローチが広まっています。今後、私たちのグループホームでも、利用者さん一人ひとりに寄り添ったケアを提供するために、このような対話を大切にしていきたいと考えています。
このように、対話を重視したケアを通じて、皆さんがより安心して過ごせる場所を作っていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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