社会生活スキルトレーニング(SST)について
皆さん、こんにちは!障がい者シェアハウス フィレールのブログにお越しいただきありがとうございます。
今回は、「社会生活スキルトレーニング(SST)」についてご紹介します。
日常生活でのコミュニケーションや社会的なスキルを向上させ、より安心して生活できるようサポートするためのものです。
生活に考えた行動を身につける
SST(Social Skills Training)は、社会生活に必要なスキルをトレーニングするための方法です。 このトレーニングは、学習理論や認知行動理論に基づいたリハビリテーション技法で、特に統合失調症などの精神障害や認知機能SSTの目的は、障害特性に合わせて具体的なやり方を学び、日常生活に向けた行動を習得することです。
例:「挨拶をする」や「お願いの仕方」「食事の誘いを断る」など、社会的スキルを向上させることで、人との関わりがよりスムーズになり、対人関係で感じるストレスを軽減します。また、これにより健康状態の回復や維持にも役立ちます。特定の症状管理や服薬管理に関するトレーニングも行われるため、日常生活の質が向上する効果が期待されます。
SSTの進め方
SSTは、主にグループまたは個別で行われ、以下のステップで進められます。
- 目標設定
本人が練習したい場面や課題を決めます。例えば「日常の挨拶」や「お願いの仕方」といったテーマを選び、具体的な目標を設定します。 - ロールプレイでは
通常の行動や状況を演じます。これにより、どのようなやり方が正しいのか実際に体験し、学ぶことができます。 - 参加者や指導者が「先生の点」と「
さらに良くするための方法」を伝えます。これにより、本人の行動改善が促進されます。 - 方法の選択
本人が自分でやってみたい方法を選び、新しい方法でのロールプレイに挑戦します。 - 再挑戦
の方法でロールプレイをもう一度行い、実際のシーンで使えるかどうかを確認します。 - 実際の応用
課題として、実際の生活の中で練習した内容を試してみます。そして、その結果を次回のセッションで報告します。
SSTのポイント
- ポイント1 : フィードバックを受けて、繰り返し練習を行うことで、人との関わりが楽しくなり、現実生活でのコミュニケーションがスムーズになります。
- ポイント2 : グループで行う場合、他の参加者の方法を見ることで、新たな発見が得られ、自己成長につながります。
- ポイント3 : 個別SSTでは、他の人の目を気にせず、集中して練習が進められる余裕があります。
SST のテーマ例
SSTでは、以下のような日常生活で使えるスキルのテーマが注目されます。
- 日常のあいさつ
- 食事の誘いを断つ
- お願いの仕方・断り方
- 服薬の自己管理
- 症状の自己管理
- 忙しい人に質問する
- 会話の始め方・終わり方
- 復職時のあいさつ
まとめ
SSTは、日常生活でのコミュニケーションスキルや社会的な能力を向上させるために非常に効果的なトレーニングです。今後もSSTを活用して、皆様の生活がより豊かになるお手伝いをしていきます。
ご質問やご興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
それでは、次回のブログもお楽しみに!