こんにちは

大阪市東淀川区の障がい者シェアハウス フィレールです🏠

今回は当施設の設立の経緯の続きをお届けします。

設立経緯①

設立経緯②

はコチラ🙋‍♀️


社会人生活

より多くの人の健康を支えていきたい、また、現場の声も直接お聞きしたいという思いのもと、入社直後は営業として働くことになります。コンサルの営業は難しかったですが、やりがいがあるもので、はやく成長したいという思いから、誰よりも長く働きました。

その結果、みるみる成果は出てきて、同期の中では1番の実績と評価をいただくなど、充実した社会人生活を送っていました。

しかし、ある時体調を崩し発熱を起こしました。

膝の薬の影響なのかもしれないとのことでした。その事実を受けて会社は内勤が主となる部署への移動の辞令を受けました。営業をしたいと思っていたので悔しさはありましたが、その反面で今までの努力と成果を加味し、人事、総務、経理、営業、企画、社長秘書の複数の部署にて沢山の勉強をさせていただきました。

沢山の勉強を重ねた後に、自分の得ている知識や経験は本当に役に立つのであろうかと、挑戦した想いと、現場を離れたことにより、自分の仕事が人々の健康に直結しているのか確かめたいという想いに駆られ、スポーツジムのマネージャーの仕事に転職しました。

実際に、現場に立ちながら、運営と経営の一部を任せていただける会社だったので、コンサルの経験をフルに生かすことができ、すぐに結果がついてきました。

全国展開しているフィットネスジムでしたが、店舗の業績も予想以上に好調で、一部の賞ではありますが、表彰されたこともありました。スパーバイザーまで昇進しました。

プライベートでは結婚の話が進み、なんの不満もない順風満帆な生活を送っていました。しかし、自分の抱える障がいについて、理解してもらえるのか不安でしたし、パートナーは良くても、その家族や親戚一同には、どう思わせてしまっているんだろうと不安を抱えていました。

こんな状態で、結婚して大丈夫なのだろうか、苦労をかけてしまうのではないだろうか、こんな自分に将来家族は守れるのだろうか。考え出すと眠れない日もありました。

このままの生活が漠然と続いていくのかなと思っていた矢先に、ある出来事をきっかけに、自分の人生を改めて深く見つめ直すことになります。ある出来事とは、妻の妊娠です。

今の自分の状態で、家族を幸せにできるのだろうか。このままで本当にいいのか。

もし私が私のこどもだとしたら、幸せだろうか?

いくら考えてもなかなか答えは出なかったので、自分はどんな人生を歩んできたのか時間をとって振り返りました。

冒頭にもお伝えしましたが、私は幸運にも、たくさんの素敵な方々に支えられながらここまで生きてきました。自分一人ではとても生きてはいけなかったでしょう。特に両親をはじめとする家族の存在が大きかったです。

私は、尊敬できる立派な両親にここまで育ててもらいました。

二人は、僕なんかには到底真似のできないくらい、常に優しく、そして強かったです。

そんな二人の様にもしなれたら、僕も家族を支えていくことができるのではないか、困っている人を見つけ、それを助けることができれば、自分の思う理想に近づくことができるのではないか、と思い至ります。

フィレール設立まで

私が知る限り、一番困っている人とは、入院中に出会った、障がいをお持ちで支援者も支援の場もない人たちでした。この人たちの力になることができれば、自分に自信を持って家族を支えていくことができるのではないかという答えに辿り着きました。

自分が今後も大事にしたいと思っていた「健康」という軸にもあてはまっていましたし、そう決断してからは早かったです。

本格的に、医療介護福祉について勉強する為に、父が代表を務める訪問看護ステーションや、有料老人ホーム、障害者施設などの関係各所にて、勉強を行い、どの様な人たちが特に困っているのかというのをリサーチしました。

実際にお声を聴いた中で、一番助けが必要だと感じた方々は、大きく2つのパターンに分けられました。

一つ目が、親御さんがご年配者になられて、お子さんが何かしらの、障がいをお持ちの方々。

二つ目が、強度行動障がいをお持ちの方々で入居施設を探されている方々です。

一つ目は、主に8050問題と言われている社会問題の対象にもなっている方々です。私も子供を持つ親になったので、我が子を自分で見ることができるうちは、自分で見たいという親心は理解・共感できます。

しかし、親元を離れることができず、親御さんが亡くなった後の、障がいをお持ちの方々が、どの施設にも入ることができず、適切なサポートを受けることができない。その様な事態が何よりも悲惨で、今福祉の現場が抱える大きな問題となっています。

二つ目は、強度行動障がいと言われる方々は、所謂、自傷や他害や、日常的に異常行為がある方です。大声や破壊行為から、一般住居で暮らすことも難しいし、施設も共同生活の場なので、暴力行為がある様な方々な場合は、受け入れることが難しい施設がほとんどです。強度行動障がいの方をどの様に地域で暮らしていくことができる様にサポートするのかも福祉の現場の大きな問題となっています。

以上二つが困難な事例ではありますが、強度行動障がいをお持ちの方の親御さんが高齢という、二つ重なった方もいらっしゃいます。

障がいをお持ちの方や、その家族支援者さんが安心して暮らしていくことができるよう、重度の障がいをお持ちの方が入居することができるシェアハウス事業を設立しようと考えました。

施設の名前は「フィレール」です

フィレールとは、「紡ぐ」という意味があります。

僕は今までの経験から、人と人との繋がりを大切に紡いでいけば、困難な状態であったとしても、乗り越えることができることを学びました。

ここに住む人は、「言葉を紡ぎ、心を紡ぎ、素敵な人生を紡いでいって欲しい」「安心して幸せになって欲しい」そんな願いからこの名前をつけました。

素敵な場所でみんなと紡ぐ不安のない幸せな生活。

関わる人々がお互いを理解・尊重し、共に助け合い、毎日を楽く、安全で安心して暮らすことができる。そんな場所を提供することを目標としています。

これは、ご本人様だけでなく、ぞのご家族様も同様です。

自分よりも大切な人だから、何よりも大事な家族だから、考えて、悩んで、一人で抱え込んでしまう。自分でも気づかない内に無理をしてしまう。そんな方の為に「シェアハウス フィレール」はあります。

負担に少しでも寄り添いたい、背負えるなら共に背負いたいと思っています。

それを達成する為にも、技術的なサポートはもちろん、個性や性格、健康状態や年齢、様々な事柄を考慮し、ご本人様一人一人に対して、心からのサポートを行い、その結果私たちも第二の家族とだ思っていただけるればいいなと思っています。

この施設は、助けが必要な方々に手を差し伸べる私の活動の第一歩です。これからこの「フィレール」を中心に、様々な支援が必要なところに駆けつけたいと思っています。

それを実現させる為に、「フィレール」を運営する会社も設立しました。

クラウドナイン株式会社

名前はクラウドナイン株式会社と言います。

クラウドナイン株式会社の名前の由来になった4つの考え方について紹介し、この文を締めくくりたいと思います。

「Cloud Nine」という英語の表現(スラング)には、「非常に幸せな状態」や「至福の状態」という意味があります。お客様や従業員、その家族を含む、会社に関わる全ての人を、幸福や満足感で満たしたいという願いがありす。

「Cloud Nine」とは、最も巨大で低空から非常に高い高度まで伸びる入道雲(積乱雲)という意味があります。そんな巨大な入道雲のように、一番大きく、一番高いところを目指すのだという志があります。

「クラウドナイン」には、雲のように柔軟でありながら、どんな困難にも対応できる強さを持っています。

雲は常に形を変えながら空を漂い、どんな風にも流されることなく、自らの道を進みます。もしも危機に立たされるようなことがあったとしても、決して消えることなく、どんな状況や変化にも柔軟に対応し、常に前向きな姿勢で変化し続けるという決意があります。

「クラウドナイン」は、みんなで協力し、みんなで成長します。雲は、一つ一つは小さな水滴に過ぎませんが、それが集まることで空を覆い尽くすほどの大きな雲になることができます。社員一人一人や、お客様一人一人の力や思いが集まり、単独では成し得ない大きな成果を生み出す為に、全員で協力し、全員で成長するという理念があります。

以上、事業設立の経緯でございました。


全3回にわたり、当施設そして運営会社の設立までの経緯をお話しさせていただきました。

ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。

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